海の豆知識Vol.24  

イラスト:遠い富士山をバックにトビウオが気持ちよさそうに海面を飛んでいます

魚のことわざ-その22-

---トビウオ---
 海とその生物にまつわる諺や格言についてお話しましょう。
 今回のテーマは飛魚(トビウオ=ダツ目=トビウオ科)です。黒潮に乗って日本近海に現れるトビウオ科の魚は約20種といわれています。トビウオの尾びれの下方は、上方に比べ著しく長く伸び、この尾びれを海面で激しく振って助走し、勢いをつけて空中に飛び出して、その後は胸びれと腹びれをひろげて、グライダーのように水面近くを飛行します。
 産卵は夏から秋。全長35センチ。おもに延縄や刺し網で漁獲されます。
 古来、トビウオは塩焼き、すり味、竹輪、蒲鉾等で親しまれてきました。

飛魚の豊漁は天草の不作
 〈伊豆七島に伝わる言葉〉。理由ははっきりしないが、何故か不思議に当たるという。飛魚は、その名の通り唯一滑空する魚。一飛び500メートル、水面からの高さ約7メートル、滞空時間42秒がギネス記録。飛び立つときの時速は約70キロメートル。天草は寒天の材料となる海藻。

一尾飛ぶと下に千尾
イラスト:飛んでるトビウオの海面下にたくさんの魚影が見えます トビウオの漁を占う漁師言葉。一尾は「氷山の一角」。万と数えられる魚の中で、空を飛べるのはトビウオただ一種。トビウオは「春飛び」ともいわれ、春告魚の代表格。渓流魚、特にヤマメ・アマゴは餌を追って空中に跳ね、釣り方によっては宙返りの妙技を見せることもあるが、これはジャンプであって飛行ではない。
 「フジヤマのトビウオ」といえば、元日本JOC会長古橋広之進氏が水泳現役時代の、アメリカにおける異名・称号。終戦後、橋爪四郎氏と共に競泳自由型四百・八百・千五百メートルで、泳ぐ度に世界記録を塗り替え、世界を驚嘆させ、敗戦国日本の鬱憤を晴らした。まさに、トビウオのような泳ぎであった。

二階堂清風編著「釣りと魚のことわざ辞典」東京堂出版より転載。

魚の繁殖生態(1)

 シロギスの繁殖行動をビデオカメラで調査しました。
通常、シロギスは日没後に産卵しますが、産卵期のはじめには薄暮のまだ撮影可能な時間帯に産卵します。夕刻が近づくに従って、雄の背びれと尾鰭の周縁部分が黒ずんできます。このような変化は、繁殖期以外では観察されません。産卵行動は、一対の雌雄が旋回しながら水槽底から数10cm浮上して放卵・放精し、その後を追った複数の雄が間髪入れずに放精するというものでした。

写真:4~5尾のシロギスが泳いでいます

繁殖期のシロギス雄
(背鰭と尾鰭の周縁部が黒く縁取りされます)

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