海の豆知識Vol.13  

イラスト:校庭での運動会で、サンマが玉入れをやっています

魚のことわざ-その12-

---サンマ---
 海とその生物にまつわる諺や格言についてお話しましょう。
今回のテーマはサンマ(秋刀魚)です。
【分類】ダツ目サンマ科、(体長)40cm
【分布】日本から北米にかけての太平洋に広く分布する
【特徴】春季水温の上昇とともに北上・索餌回遊を行い、夏季には道東から千島列島沿岸の親潮域・オホーツク海に達し、成熟の進展にともなって南下。寿命は1.2~1.5歳

 秋の大衆魚といえばサンマ。しかし、サンマが庶民の味として広まったのは江戸の後期と新しく、本格的に定着したのは明治近くであるらしい。それまでは、下魚として扱われ、食べることよりも脂を取るために利用されていたという。
 目が澄み、体が銀色に輝きながら反り返っているもの、口の先が黄色くなったものが脂が乗り、新鮮なサンマの証。

秋刀魚が出ると按摩が引っ込む
 「秋刀魚は秋の使者」ともいい、栄養価が高く食欲の秋にこれを食べると体力が整い、按摩にかかる必要がなくなる。(江戸時代の諺、「秋刀魚は按摩泣かせ」ともいう。)

秋刀魚は目黒に限る
イラスト:目黒の茶屋のサンマを思い出して、お城で出されたお膳のサンマを食べたくない様子の殿様 場違いのものを誉めることにいう。三代将軍徳川家光公が鷹狩に行き、その日は獲物が多く日暮近くまでかかった。空腹に耐え兼ねて近くの目黒の茶屋に突然立ち寄り、店の主人があわてて出した焼いた秋刀魚の味が忘れられず、後日お城で所望したが目黒の味には遠く及ばず、さんまは目黒に限ると嘆息して言ったという。この話しは落語の「目黒のさんま」ほか諸説がある。

二階堂清風編著「釣りと魚のことわざ辞典」東京堂出版より転載。

貝類の温度耐性<3>

 海生研では、貝類について様々な試験研究を行っています。
 岩礁域に生息するアワビは、卵からふ化したばかりの幼生の時期には海水中を浮遊する生活を送ることから、いろいろな環境変化にさらされる可能性があります。
 図は、クロアワビの卵と浮遊幼生の温度耐性を調べた結果です。横軸は高温に触れている時間、縦軸は半数が死亡する温度です。死亡する温度は、高温に触れている時間が長いほど低下すること、受精後まもない卵の時期が高温に弱いことがわかりました。

グラフ:縦軸に半数致死温度(℃)、横軸に接触時間(分)。卵(4細胞期)と浮遊幼生(葡萄期直前)の温度耐性を示しています
バックナンバーをご覧ください
海の豆知識Vol.1へ
海の豆知識Vol.2へ
海の豆知識Vol.3へ
海の豆知識Vol.4へ
海の豆知識Vol.5へ
海の豆知識Vol.6へ
海の豆知識Vol.7へ
海の豆知識Vol.8へ
海の豆知識Vol.9へ
海の豆知識Vol.10へ
海の豆知識Vol.11へ
海の豆知識Vol.12へ
海の豆知識Vol.13へ
海の豆知識Vol.14へ
海の豆知識Vol.15へ
海の豆知識Vol.16へ
海の豆知識Vol.17へ
海の豆知識Vol.18へ
海の豆知識Vol.19へ
海の豆知識Vol.20へ
海の豆知識Vol.21へ
海の豆知識Vol.22へ
海の豆知識Vol.23へ
海の豆知識Vol.24へ
海の豆知識Vol.25へ
海の豆知識Vol.26へ
海の豆知識特別号へ
海の豆知識Vol.27へ
海の豆知識Vol.28へ
海の豆知識Vol.29へ
海の豆知識Vol.30へ
海の豆知識Vol.31へ
海の豆知識Vol.32へ
海の豆知識Vol.33へ
海の豆知識Vol.34へ
海の豆知識Vol.35へ
海の豆知識Vol.36へ
海の豆知識Vol.37へ
海の豆知識Vol.38へ
海の豆知識Vol.39へ
海の豆知識Vol.40へ
海の豆知識Vol.41へ
海の豆知識Vol.42へ
海の豆知識Vol.43へ
海の豆知識Vol.44へ
海の豆知識Vol.45へ
海の豆知識Vol.46へ
海の豆知識Vol.47へ
海の豆知識Vol.48へ
海の豆知識Vol.49へ
海の豆知識Vol.50へ
海の豆知識Vol.51へ
海の豆知識Vol.52へ
海の豆知識Vol.53へ
海の豆知識Vol.54へ
海の豆知識Vol.55へ
海の豆知識Vol.56へ
海の豆知識Vol.57へ
海の豆知識Vol.58へ
海の豆知識Vol.59へ
海の豆知識Vol.60へ
海の豆知識Vol.61へ
海の豆知識Vol.62へ
海の豆知識Vol.63へ
海の豆知識Vol.64へ
海の豆知識Vol.65へ
海の豆知識Vol.66へ
海の豆知識Vol.67へ
海の豆知識Vol.68へ
海の豆知識Vol.69へ
海の豆知識Vol.70へ
海の豆知識Vol.71へ
海の豆知識Vol.72へ
海の豆知識Vol.73へ
海の豆知識Vol.74へ
海の豆知識Vol.75へ
海の豆知識Vol.76へ
海の豆知識Vol.77へ

 ■お問い合わせ
公益財団法人
海洋生物環境研究所 事務局
〒162-0801
東京都新宿区山吹町347
藤和江戸川橋ビル7階
TEL. 03-5225-1161
FAX. 03-5225-1160
メールでのお問い合わせは、こちらのフォームをご利用ください。