海の豆知識Vol.23  

イラスト:母の日です。イカナゴの子供が母親にカーネーションの花束をプレゼントしています

魚名の由来-その2-

---イカナゴ---
 海とその生物にまつわる名前の由来についてお話しましょう。
 今回のテーマはイカナゴです。イカナゴは春を告げる魚のひとつです。スズキ目イカナゴ科に属し、北海道から九州沿岸に分布しています。なかでも瀬戸内海東部から大阪湾にかけては稚魚を対象として、3月に2週間程度の漁期で全国の漁獲量の40%以上を水揚げしています。この期間は、ある組合長曰く「イカナゴ戦争」の如くとか。1年で成熟しますが、水温が高くなると砂に潜って夏眠するという珍しい生態をもっています。

イカナゴの名前の由来
イラスト:イカナゴの子供が、自分は何の魚の子供だろうかと思い描いています イカナゴの語源としては、ある人がなんの子供(稚魚)なんですかと尋ねたことに、なんの子供(稚魚)であるか分からないので、“いかなこ(如何なる(魚の)子であるか)”と答えたことに由来するとする説が有力です。漢字名は「玉筋魚」と書かれることもあります。
 地方名も多く、コウナゴ、カマスゴ、メロードと様々です。特に、東日本では成長するにしたがって、コウナゴ、オオナゴ、メロードと呼び名が変わりますが語源ははっきりしないようです。漢字では小女子、大女子、女郎人と付けられています。

釘煮の由来
 関西ではこのイカナゴを使った釘煮が有名です。昭和10年頃神戸市垂水区の魚屋さんに「イカナゴを佃煮にしてくれないか」との依頼があり、イカナゴに醤油・砂糖(ザラメ)・生姜を使い、苦労して炊きあげたそうです。その後評判になり魚屋さんの店頭にも置くようになったとか。「釘煮」の名称は、昭和30年代半ば頃に神戸市垂水漁協の組合長さんが、出来上がりをみて「さびて折れ曲がった釘」のようだと言われたことが「くぎ煮」の由来であったとのことです。今では各家庭で我が家流「釘煮」を炊くようになり、関西に春をつげる風物詩のひとつとして挙げられています。

二階堂清風編著「釣りと魚のことわざ辞典」東京堂出版より転載。

実験魚を育てる(4)

 海生研では、実験魚の生産に関するさまざまな技術をまとめ「毒性試験に用いる海産魚の飼育および繁殖法」として、定量的なマニュアルを作りました。これにより、実験計画に即して必要な時期に必要な発育段階の供試魚を計画的に生産することが可能となりました。生産された受精卵、仔稚魚および成魚は種々の研究に用いられ、これまでに多くの成果を得ています。

図:実験に応じた計画生産。受精卵から仔稚魚、親魚そしてまた受精卵というふうに環流する写真があります
バックナンバーをご覧ください
海の豆知識Vol.1へ
海の豆知識Vol.2へ
海の豆知識Vol.3へ
海の豆知識Vol.4へ
海の豆知識Vol.5へ
海の豆知識Vol.6へ
海の豆知識Vol.7へ
海の豆知識Vol.8へ
海の豆知識Vol.9へ
海の豆知識Vol.10へ
海の豆知識Vol.11へ
海の豆知識Vol.12へ
海の豆知識Vol.13へ
海の豆知識Vol.14へ
海の豆知識Vol.15へ
海の豆知識Vol.16へ
海の豆知識Vol.17へ
海の豆知識Vol.18へ
海の豆知識Vol.19へ
海の豆知識Vol.20へ
海の豆知識Vol.21へ
海の豆知識Vol.22へ
海の豆知識Vol.23へ
海の豆知識Vol.24へ
海の豆知識Vol.25へ
海の豆知識Vol.26へ
海の豆知識特別号へ
海の豆知識Vol.27へ
海の豆知識Vol.28へ
海の豆知識Vol.29へ
海の豆知識Vol.30へ
海の豆知識Vol.31へ
海の豆知識Vol.32へ
海の豆知識Vol.33へ
海の豆知識Vol.34へ
海の豆知識Vol.35へ
海の豆知識Vol.36へ
海の豆知識Vol.37へ
海の豆知識Vol.38へ
海の豆知識Vol.39へ
海の豆知識Vol.40へ
海の豆知識Vol.41へ
海の豆知識Vol.42へ
海の豆知識Vol.43へ
海の豆知識Vol.44へ
海の豆知識Vol.45へ
海の豆知識Vol.46へ
海の豆知識Vol.47へ
海の豆知識Vol.48へ
海の豆知識Vol.49へ
海の豆知識Vol.50へ
海の豆知識Vol.51へ
海の豆知識Vol.52へ
海の豆知識Vol.53へ
海の豆知識Vol.54へ
海の豆知識Vol.55へ
海の豆知識Vol.56へ
海の豆知識Vol.57へ
海の豆知識Vol.58へ
海の豆知識Vol.59へ
海の豆知識Vol.60へ
海の豆知識Vol.61へ
海の豆知識Vol.62へ
海の豆知識Vol.63へ
海の豆知識Vol.64へ
海の豆知識Vol.65へ
海の豆知識Vol.66へ
海の豆知識Vol.67へ
海の豆知識Vol.68へ
海の豆知識Vol.69へ
海の豆知識Vol.70へ
海の豆知識Vol.71へ
海の豆知識Vol.72へ
海の豆知識Vol.73へ
海の豆知識Vol.74へ
海の豆知識Vol.75へ
海の豆知識Vol.76へ
海の豆知識Vol.77へ

 ■お問い合わせ
公益財団法人
海洋生物環境研究所 事務局
〒162-0801
東京都新宿区山吹町347
藤和江戸川橋ビル7階
TEL. 03-5225-1161
FAX. 03-5225-1160
メールでのお問い合わせは、こちらのフォームをご利用ください。