タイトル:7.海洋環境中の化学物質やCO2への取り組み

 人間活動によって生産・使用される様々な化学物質には、ヒトや野生生物に対して有害なものがあります。海生研では、環境保全と海生生物保護の視点から海生生物の生存や再生産への化学物質の影響を調べるとともに、有害性を評価するための試験法を開発しています。

■ 海域における実態把握

 海生研ではこれまで、内分泌かく乱物質、いわゆる環境ホルモンの海生生物への影響や、全国の水産生物を対象にしたダイオキシン類などの蓄積実態を調べてきました。
 また、現在、海域の化学物質の濃度や汚染状況を把握するために、指標生物の蓄積特性を活用した生物モニタリング手法の開発を行っています。



写真:試料の魚を5~6人で捌いています
試料調整風景


■ 生物試験法の開発と生物試験

 化学物質の環境リスクを評価するために、シロギスの成熟期を対象とした試験法や発育初期の影響に関する試験法の検討、シオダマリミジンコなどの動物プランクトンの急性影響試験や、再生産影響試験法の開発などを行っています。
 さらに、二酸化炭素の海洋隔離や海底下地層貯留に関する技術開発プロジェクトの一環として魚介類に対する二酸化炭素の急性影響試験を行っています。



写真:たくさんの試験水槽が並んでいます
試験水槽群