タイトル:8.試験生物の飼育技術の開発

■ 海産版「試験生物」の飼育

 海生生物を対象とした温度等の環境変化に対する反応や化学物質の有害性などを調べる室内試験では、健全な生物を材料とすることが最も重要です。
 海生研が、これまで種苗生産や養成飼育を行った海生生物は、マダイ、ヒラメ、イワシ類、アユ、アサリ、クロアワビ、クルマエビなど100種以上にものぼります。特に、動物プランクトンのシオダマリミジンコ、魚類のシロギス、アミメハギの飼育繁殖技術は、成長、成熟、産卵、発生というライフサイクル全体の試験を可能としました。健全な「試験生物」の安定した生産・供給を行う一方、新たな海産版「試験生物」の探索とそれらの飼育技術の確立に向けた調査研究に取り組んでいます。

■ 希少生物の繁殖・育成

 海産・淡水産の希少生物の繁殖・育成にも努めています。東京湾で既に絶滅したと考えられている魚種、アオギスについて、北九州産や大分県産の親魚を用いた種苗生産を確立し、量産化が可能となりました。このアオギスは、第25回全国豊かな海づくり大会(平成17年11月、神奈川県で開催)で、東京湾再生のシンボルとしてとりあげられました。
 また、天然記念物に指定されている淡水魚、ミヤコタナゴの親魚養成や種苗生産にも力を注いでいます。



写真:様々な海生生物の飼育写真