第1回海のフォトコンテスト優秀賞


「豊饒な海」長谷利宏(兵庫県)   毎年3月4月のこの時期に行われる兵庫県明石海峡でのイカナゴ漁の船におこぼれを頂戴しようと群がるカモメ達の群舞が、瀬戸内の春の風物詩ともなっています。
イカナゴの生育には海水温度、適度な栄養、水質等に大きく左右されるとのことです。
四方を海に囲まれた私達の国は海と深い係わりを持っており、生活排水による汚染、赤潮、海岸の埋め立てなどにより、魚類達の生活環境も変化しています。海は、地球と人類を含む生き物達の未来にとってかけがえのない存在で、私達が親しんできた海を未来につなげなければなりません。
    -選評-
イカナゴ漁船に群がる海鳥の鳴き声が聞こえてきそうな、臨場感のある作品です。漁船の前方には、大勢の人々が生活するビル群が見え、人々と野生生物、それぞれの営みが一枚の写真に凝縮し、調和ある海の未来が感じられます。
都会の喧騒の中ではついつい見落としがちな、人々の営みと自然の営みの接点というものが、意外と身近にあることを、この作品は思い起こしてくれます。