第1回海のフォトコンテスト優秀賞


「海のやさしさ」福田 悟(奈良県)   香川県仁尾町遠浅の海辺での地引網漁の写真です。平成27年6月撮影。
高齢化のため、海の中に入っての作業は負担が大きく、もう来年は無理かもしれないと漁師の方の話がありました。
引き潮に合わせて漁を開始し、船が砂で動かなくなった状態を待って地引網をゆっくりと絞っていきます。
おこぼれを期待する鳥たちも集まってきます。
人も急がず、鳥も急がず、さてどのくらいの漁になったのでしょうか。
漁が終わってから、次の満ち潮で船が砂から浮くまで、のんびりとした時間待ちもあります。
このようなやさしい海の風景をぜひ後世に残していただきたいと強く願っています。
想いが伝わるような撮影ができたでしょうか。
    -選評-
タイトルのとおり、全体から「やさしさ」が感じられる作品です。
薄曇りの空と鈍く光る海を背景に、浮きあがる漁船や漁師の方々。網を引く人達と水鳥達の対称的な配置がユーモラスで、ゆったりと進む漁の情景を引き立てています。
効率性ばかりが重視される時代ですが、自然の流れに合わせた人々の営みは、未来への持続性を感じさせます。高齢化の問題を克服し、次の世代に是非引き継いでいって欲しいと思います。